近年のIT業界では、人件費削減のために海外に開発を一部委託する、オフショア開発が広まってきました。その中で、海外と日本の橋渡しをする役割を担っているのが、ブリッジSEです。

そのため、ブリッジSEには海外と円滑にコミュニケーションを取るための語学力が求められ、基本的に英語は欠かせません。お互いの国の言葉を話すことができなくても、英語によって会話できる可能性が高いからです。また、ブリッジSEには語学力だけではなく、価値観が異なる相手とコミュニケーションを取り、業務を遂行させる力も重要です。

国が違えば文化や習慣も異なりますし、前提知識にも差があります。価値観の違いから意思疎通で問題が起きないように、相手国との違いを把握し、ギャップを埋めながら信頼関係を築き上げるヒューマンスキルも欠かせません。語学力とともに、海外と円滑にコミュニケーションを取り、適切に指導できる人間力を持ち合わせている人が、ブリッジSEに向いているといえるでしょう。

そして、ブリッジSEは開発に関する高い知識を持っている人にも向いています。文化の異なる相手とコミュニケーションを取るためにも、前提となる知識は欠かせません。

ブリッジSEは、発注側に開発状況を伝える役割もあります。そのため、システム開発の現状を見渡せる力が必要です。自分が開発に関わった経験のない分野でも現状を噛み砕いて把握し、報告することが可能なレベルの知識を持っていることが重要となります。